初めての住宅展示場

生まれて初めて住宅展示場というものに足を踏み入れた。

先日、多摩方面のある市内で、候補先の1社である某工務店の完成見学会に参加したのだが、同じ市内にたまたま住宅展示場があったので、ついでに行ってみた。


(写真と記事は関係なし)

高断熱や高気密などの性能の高さを売りにしているI社のモデルハウスに行った。アポなしだったが空いていたこともあり、営業担当さんが2時間つきっきりで説明してくれた。構造、工法、断熱や気密性、耐震性、設備なども詳しく教えてもらい参考になった。

・断熱は壁と同じくらい窓が重要(熱の半分以上が窓から逃げる)。同社はトリプルガラス樹脂サッシを採用。ペアガラスとの断熱性の違いも模型で体験できた。断熱材の現物も見せてもらった(この会社はウレタンフォーム)。

・同じ土地でもハウスメーカーによってできることできないことがある。(この会社の場合、工場生産したパネルを現地でくみ上げるので、クレーン作業の関係で電線の位置なども重要)。だから、土地から探す場合、買う前に必ずハウスメーカー(工務店)に相談してプランを書いてもらう必要あり。これはどの会社も必ず指摘する。

・サイディングは初期費用は安いがメンテナンスが結局高く付く(この会社はタイルを採用)。

・旗竿地は安いが、資材の搬入が手運びになり結局建築費が大幅に高くなる。

 

機能も仕様も全部が高水準で、さすがだったが、大手ハウスメーカーに頼むデメリットもいくつか感じた。
(全ての大手がこうではないと思う)

・基本的に工場で作った部材を組み立てるので、工期は短いが、現場での細かい修正はしにくい。

・大量生産された工業製品のイメージ。一定の品質は確保されているが、職人の想いの詰まった家、手仕事による家はつくりにくい。

・注文住宅とはいっても、パターン化された規格から選んで組み合わせるだけで、間取りや設備、内外装をゼロから自由につくるのは難しい。(自由にできたとしても高くなる)

・パンフレットやノベルティなどがやたら充実している。(テレビCMやWeb広告、住宅展示場の経費もその一つ。これらは広告宣伝費として結局建物の値段に乗っかってくる)

C値がどう、熱橋がどうとか、基礎断熱は? 防蟻の方法は?、一種換気の排気ルートが、、などいろいろ聞いたのでマニアックなお客と思われただろうが、付き合ってくれたのは有難かった。

今のところ、夫婦2人で延床35坪以内を考えているが、建築費用もだいたい想像の範囲内だった。

展示場にいきなり行くのは止めた方がいい、という専門家もいるが、関心のあるメーカーや聞きたいことが明確なら行くのも悪くないと思う。

4月頃から毎週のようにあちこちまわって疲れてきたので、整理する必要があると感じている。