家づくりの経験者の話

実際に家づくりを経験した人の話は貴重だ。

東京都下のある町に住んでいる、妻の友人宅を訪問した。

その友人は、家族4人暮らし。20年前に購入した中古の戸建を、昨年建て替え、ちょうど築1年が建ったところ。妻が家の話をしたところ、ぜひ来てみてよ、と言ってくれた。

(写真と記事は関係なし)

土地は50坪、延床は47坪と、このエリアではかなり大きい。建築家にプランを依頼し、床は無垢材、壁は珪藻土と、自然素材もふんだんに使ったいい家だった。

図面を見せてもらいながら、いろいろ話したが、やはりゼロから注文住宅を作る大変さを改めて感じた。


参考になったこと。

・まずは今の家で困っていること、絶対に譲れないこと、をリストアップする

・10年20年先のことを見据えて汎用性を考慮しておく
 子どもが家を出る、自分たちが歳を取った時のことなど。

・費用は、当初想定よりかなり膨らむ(ことが多い)
 この家では、解体時のガラ処分、一部地盤改良、細かい設計変更や設備の値上げ、、などで1~2割費用が増えたという。

・平面ではなく3Dで想像する
 完成時の姿をできるだけ具体的にイメージして、繰り返し検討する。生活動線もそう。

・内外装、設備機器、造作などを細かいところまで決めるのは本当に大変
    我が家も、前のマンションでスケルトンリフォームを経験しているので、この大変さは分かる。戸建の場合、屋根や外壁、外構も決めないといけないのでさらに大変だとは思う。

・コンセントやスイッチ関係は結構大事
 高さ、位置、数など。

・2回引っ越すのはしんどかった(建て替えの場合)
それでも、完成した家に実際住んでみると「もっとこうすればよかった」「ここがちょっと不便だった」ということが必ずあるという。完璧は無理と割り切るのも大事だ。


気になる住み心地の面では、やはり築30年ものの戸建てよりはかなり改善したそう。断熱は通常の充填断熱で、全館空調や床暖房はなく、換気も第三種換気だが、冬も夏も前の中古の家より大分快適だという。


庭の配置や、窓、採光のデザイン、間取りの工夫などはさすが建築家さんに依頼しただけあるなと思った。

工務店主体で考えているが、建築事務所にプランを依頼するのもありかもしれない。

大変なことも多いが、家づくりを楽しむ姿勢が大事だと思う。なかなか聞けないことが多くて参考になった。