最初に読んだ家づくりの本

家づくりを検討するにあたって、手始めに何冊か本を読んだ。

最初に手に取ったのが近くの図書館で見つけたこの本。

家を建てた人の80%が3年以内に少なからず後悔するとか。原因は騒音やシックハウス、結露、冬寒くて夏暑い家、使いづらい間取り… 

家づくりには、事前によく考えておくべきことが多くあるのですが、少ない知識や情報で家をつくってしまい、完成後に悔やんでいる人も多いのが現実です。

(中略)家族の健康と安全を守る「いい家づくり」の知識を丁寧に解説しています。

2010年のやや古い書籍だが、大事なことが多く書かれていた。

・家は「買う」ものではなく、「つくる」もの

・自分でつくるには「知識」が必要

・家づくりの5つのポイント
 構造、工法、素材、断熱、誰に頼むか

・建築基準法は「守るべき最低限の基準」にすぎない

・「見えないところ」にこそお金をかけるべき

筆者は、日本旧来の木造在来軸組工法の家がベストだとし、シックハウスを生まない自然素材を使い、断熱材にはセルロースファイバーを使うことを勧めている。(いわゆる外張り断熱は推奨していない)

木材の特性と「適材適所」の大切さや、地盤調査の必要性、設計事務所や工務店との付き合い方など、詳しくて勉強になった。

設備やインテリアなど見える部分ではなく、構造や地盤、断熱など、見えないところにこそお金をかけるべき、という主張もその通りだと思った。

ただ、同時に読んだ別の本では、この本と違い外張り断熱の優位性が書いてあり、業界の中でも意見がさまざま。

いろいろインプットして、作り手の話も直接聞き、実際の家を見たり体感したりしながら、自分たちが納得感をもって、いいと思える工法を選べるようにならないといけない。